映画「靖国」:映像一部削除要求 制作会社、神社側に手続き質問書送付

 靖国神社が、ドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」(李纓監督)を制作した映像制作会社「龍影」(東京都渋谷区)に映像の一部削除を求めている問題で、龍影は25日、靖国神社で撮影する際の手続き内容の説明などを求める質問書を神社側に送付したことを明らかにした。

 関係者によると、靖国神社は境内での映画制作のための撮影許可申請を龍影から受けていないうえ、「日本刀をご神体」と紹介したことなど「事実を誤認させるような映像が含まれている」として、関連映像の削除を求めている。

 これに対して、龍影は「回答するための事実関係の確認」として▽龍影が過去に出した撮影許可願の内容▽靖国神社のご神体は何か▽映像に映った神社職員や参拝者の個別の承諾や削除を求めているが、他社にも同様の請求を行っているかどうか−−などについての回答を求めた。【臺宏士】

(毎日新聞 2008年4月26日 東京朝刊)


映像削除で神社側に逆質問=映画「靖国」の製作会社

 ドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」の舞台になった靖国神社が「撮影許可手続きが順守されていない」などとして、製作会社「龍影」などに映像の一部削除を求めていた問題で、同社は25日、弁護士を通じて「隠し撮りは一切していない」と、逆に撮影手続きなどについて問い合わせる文書を送付した。

 それによると、靖国神社側が(1)すべての撮影・報道に対し、毎回目的を明示した撮影許可願いの提出を要求しているのか(2)この映画以外にも映像の削除などを請求しているのか−などを問いただしている。

(時事ドットコム 2008/04/25-22:50)

 


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